藤代裕之氏の検証を検証 ① バズフィードと琉球新報のファクトチェックが恣意的運用の恐れありと批判する藤代裕之氏の記事が、かなり恣意的な記事の恐れあり

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がっかりな「連携」

 

  

驚いている。

 

今頃になって、沖縄県知事選挙の際の『バズフィード』と『琉球新報』のファクトチェックが「恣意的運用」ではないか、などという、びっくりな記事が登場し、ネトウヨまとめサイトなどでも拡散されている。

 

http://archive.is/EDnEV

 

書いたのはジャーナリストの藤代裕之氏である。

 

以下、その藤代氏の記事を検証してみたいと思うが、その前に、藤代氏がファクトチェックの「国際原則」だと語る IFCN (International Fact-Checking Network) の五大原則なるものを、我々もここでまず前提として引用しておこう。

 

IFCN Code of Principles

《原則1》A commitment to Nonpartisanship and Fairness(非党派的かつ公正な関与)

《原則2》A commitment to Transparency of Sources(情報源の透明性に関する責務)

《原則3》A commitment to Transparency of Funding & Organization(資金源と関連組織の透明性を確保)

《原則4》A commitment to Transparency of Methodology(方法論の透明性を確保)

《原則5》A commitment to an Open & Honest Corrections Policy(オープンで誠実な訂正をとることの責務)

 

で、話はもどるが、

 

① 藤代氏は関連組織との「関係性を開示」していない

 

まずこの記事を読む読者は、藤代裕之氏がどのような立場からこれを書いているか、公正な情報が提供されているのだろうか。まずはその記事の一番下に記載されているプロフィールを見てみよう。

 

f:id:nagowaykata:20190615141146p:plain  藤代裕之・ジャーナリスト

広島大学卒。徳島新聞社で記者として、司法・警察、地方自治などを取材。NTTレゾナントで新サービス立ち上げや研究開発支援担当を経て、法政大学社会学部メディア社会学科准教授。日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)代表運営委員。ソーシャルメディアによって変化する、メディアやジャーナリズムを取材、研究しています。著書に『ネットメディア覇権戦争 偽ニュースはなぜ生まれたか』など。

 

細かく言わせていただければ、この時点で、藤代氏は既に 《原則3》資金源と関連団体の透明性を確保することについて、若干不誠実な態度をとっていると言える。

 

というのも、藤代氏は 2018年の沖縄県知事選挙ファクトチェックに全く無関係であったわけではない。

 

藤代氏は、実は当時、沖縄タイムス側のファクトチェックチームを担った「専門家」であり、

 

つまりこれは構図的には、タイムス側のファクトチェッカーが、もう一方を批判しているという形であるにもかかわらず、その関連性はここでは全く言及されていない

 

昨年九月では、藤代氏はタイムスとの「関連性」を自ら開示したうえで記事を書いているが、

 

関係性の開示:筆者は、琉球新報沖縄タイムスの担当記者に、IFCNのコードや、政治家や専門家の意見を確認する「ファクトチェック」とソーシャルメディアへのユーザー投稿を確認する「ベーリフィケーション」の違いなどを説明しています。また、沖縄タイムスフェイクニュース確認に協力しています

沖縄県知事選、候補者の公約は「ファクトチェック」の対象として適切か(藤代裕之) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

今回の記事では、そうした情報は一切提示しないまま、新報とバズフィードを批判している。これは自らが掲げている《原則3》を確保していないことになる。

 

昨年の県知事選挙では、あの名護市長選挙の「デマの暴風」の経験を活かし、琉球新報、そしてバズフィードなど FIJ (ファクトチェック・イニシアティブ) パートナー団体が、迅速かつ積極的にファクトチェックを行い、その情報を県民に提供し続けた。

 

結果として、県知事選挙でも名護市長選時に劣らず多くのフェイク情報が流されたにもかかわらず、沖縄のデマと選挙をめぐる混乱情況はずいぶんと変化したことを多くの人が身をもって実感した。

  

しかし、実はこの時、『沖縄タイムス』は、ちょっと異なった路線をとっていた。

 

沖縄タイムスはこう回想している。

 

 琉球新報は、連日のように記事を出していた。(註・沖縄タイムスの) 與那覇は悩んだ末、9月10日夜、フェイクニュースに詳しい法政大学の藤代裕之准教授メッセージを送った。… 11日、「専門家と連携できるなら取り組む」ことでまとまり、急ピッチでプロジェクト体制づくりが進んだ。

偽ニュースを検証 試行錯誤の中で挑む ファクトチェック 【翁長氏急逝 知事選へ 取材ドキュメント・4】 | 沖縄タイムス 2018年10月19日

 

そうして、やっと沖縄タイムスのファクトチェック記事二本がリリースされた。それが9月27日。県知事選挙の投開票日は9月30日である。

 

 国際基準に照らし合わせ、公平性の観点から考えた。政策をフェイクニュースの検証で扱うべきではなく、従来の報道姿勢で取り組むことに落ち着いた。

 記者が集めた60件のうち、検証するのは17件に絞られた。各市町村の担当記者に選挙取材班、政経部、社会部、学芸部が総動員で、一つ一つ確認を取りに走った。

 虚偽だと確実に判断できた二つの情報を紙面に掲載できたのは27日。ネットでは読者も検証できるように情報源のリンクやフェイク情報の画像なども掲載した。真偽不明な投稿については、混乱を招く恐れがあるため、掲載は見送った。

偽ニュースを検証 試行錯誤の中で挑む ファクトチェック 【翁長氏急逝 知事選へ 取材ドキュメント・4】 | 沖縄タイムス 2018年10月19日 

 

タイムスのプロジェクトチームが、専門家の語るファクトチェックの「国際基準」「公平性の観点」という原理から 0.1 ミリもはみだすことを警戒したために、結果として、タイムスからは待てども待てどもなかなかファクトチェック記事がでてこない。購読者にとっては、タイムス今回はどうした、というワジワジ感とあきらめ感をもたらした。

 

(藤代氏の記事がでたので、我々もその件については第二弾で検証したいと思う。)

 

有権者に寄り添うファクトチェックとは、どうあるべきなのか、それは次の機会に論じられるべきであろうが、

 

ここで明確にしておきたいのは、そのタイムスと連携した「専門家」とは、この藤代氏であったということだ。そして、その「関連性」を藤代氏は明示していない。

  

➁ 候補者の公約は「ファクトチェック」すべきでないのか !?

 

次に、タイムスファクトチェックチームと連携していた藤代氏が、バズフィードと琉球新報のなにを批判しているのか、細かく見てみよう。

 

ソーシャルメディアに広がる「フェイクニュース」の検証や、政治家や専門家の発言を確認する「ファクトチェック」。2018年沖縄県知事選挙での取り組みが注目されたバズフィードと琉球新報ですが、国際団体であるファクトチェック・ネットワーク(IFCN、International Fact-Checking Network)が加盟団体に求める原則から逸脱した記事があります。このままでは、特定の政党や候補者を有利にする恣意的なファクトチェックを有権者が判断することが難しくなります。

筆者は、下記の2つの記事が原則の、1.Nonpartisanship and Fairness、と、2.Transparency of Sources、から逸脱していると考えます。

 

● 公約「携帯料金4割削減」 沖縄県知事選の立候補者と有権者との解釈に大きな差(バズフィード)
● 沖縄県知事選 公約「携帯料金を削減」 → 知事や国に権限なし(琉球新報

 

玉城氏の紹介はたった2行。確認先にも違い

 

まず、1.Nonpartisanship and Fairnessですが、これら2つの記事は、特定候補に偏ったものになっています。

琉球新報の記事は、佐喜真氏の公約のみを取り上げており、玉城氏の公約についての記述はありません。バズフィードの記事は、玉城氏の公約についても紹介していますが、2行しかありません。

バズフィードは両氏の公約を比較していますが、佐喜真氏の「携帯電話利用料の4割削減」は県に権限がないとし、玉城氏の「県内Wi-Fi無料」は(県の事業として行えば)実現可能性が大いにあるとしています。なお、玉城氏の辺野古への米軍基地移設阻止の公約は検証していません。ファクトチェックの確認先は、佐喜真氏は総務省ですが、玉城氏は陣営関係者への確認と違いがあります。

このように、2つの記事は「党派的」であり「公正」さが感じられません。公約や確認先の恣意的な選択も疑われます。原則では、ファクトチェックが、政策を主張したり、政策に対する立場を取ったりしないように規定されています。

バズフィードと琉球新報が「ファクトチェック」で国際原則とかけ離れた記事、恣意的な運用の恐れ(藤代裕之) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

1. 公約検証に、相手候補の関係ない公約も併記すべきなのか !?

 

まず、藤代氏は、二つの記事が「偏って」いる「根拠」として、佐喜眞候補の公約「携帯電話利用料の4割削減」しか扱っていない、玉城候補の公約の「県内Wi-Fi無料」や「辺野古への米軍基地移設阻止も並列していない」ことをあげる。

 

しかし、確認しておきたいのは、二つの記事は、両候補の公約の比較研究をしているわけではない。

 

携帯料金四割削減というキャッチーな佐喜眞公約が、実際どのような手続きで沖縄県内に限定して可能であるのか、という県民に必要な情報をファクトチェックとして提示しているのであって、なぜ相手候補の wifi や基地政策などまったく異なる公約と比較しなければならないのか。それは両論併記論 (pros & cons) にすら、なっていない。

 

また蛇足だが、玉城候補は辺野古への米軍基地移設阻止」という公約を掲げてはいない。新基地建設に反対している。

 

2. ファクトチェックは「公約」に踏み込むべきではないのか !?

 

藤代氏の見解によれば、公平性を保つために、候補者の公約はファクトチェックの対象から外すべきだということであるが、メディアのファクトチェックの可能性をそのように「制限」することは、ファクトチェックの不可能な領域を拡大することになりうる。

 

有権者の投票行動に大きく影響を与えうる事象に関しては、メディアは、公約を除外することなく検証して有権者に公正な情報を提供すべきだろう。

 

たとえばこのような事例を考えてみればいい。

 

佐喜眞候補の、2016年宜野湾市長選挙のトップ公約はディズニーランド誘致。

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ディズニーではなく辺野古に米軍基地を誘致しようとするサッキーマウスの悪夢 -

 

オリエンタルランド社に働きかけ、政府も全面支援し、ほんとうにディズニーランド誘致公約が「一気に動き出した」のか。県民は必要な情報として、オリエンタルランド社からの情報を知りたいが、メディアがファクトチェックしなければ、いったい誰がファクトチェックできるというのか。

 

 オリエンタルランド広報は8日、沖縄タイムスの取材に対し、「2日に宜野湾市の佐喜真淳市長と島尻安伊子沖縄担当相から要請があったが、具体的な計画については白紙。現段階で話せることはない」とコメントした。(沖縄タイムス15年12月9日)

  

むろん、公約検証をファクトチェックという名前を関することなく情報検証してもかまわないだろうが、メディアは、選挙期間中だからといって、候補者の政策とその事実検証に関して禁猟区 (sanctuary) を作るべきではない。

 

今回も、携帯電話料金四割削減というディズニーランド並みの「呼び物」公約が話題になっている以上、それをできる限り検証し、必要な情報を県民に提供していくのはメディアにしかできない仕事である。

 

➂ ファクトチェックとは直接関係ない些末情報を情報源表示なしと言う藤代氏がミスリーディング

 

さて、藤代氏があげる、第二の問題点は、《原則2》の情報源の透明性に関する責務を守っていないという指摘である。

 

次に、2.Transparency of Sourcesです。この項目は、読者が自ら検証できるように、情報源が危険に晒される場合以外は詳細に説明することを定めたものです。両メディアの記事では、情報源はソーシャルメディアですから具体的な書き込みや拡散状況のデータを提示することは何ら難しくないはずです。

琉球新報の記事では『有識者やジャーナリストから「知事にその権限はない」などとするSNSの書き込みが拡散』、バズフィードの記事では『表記がTwitterYouTubeにあり』とだけ記載されています。有識者やジャーナリストとは誰なのか、具体性に欠けており読者が検証することができません。

もし、有識者やジャーナリストが特定候補を支持していたら… もし、書き込み自体が存在していなかったら…でっち上げの「ファクトチェック」も可能になるのです。だからこそ、IFCNは情報源を開示するように求めているのです。

バズフィードと琉球新報が「ファクトチェック」で国際原則とかけ離れた記事、恣意的な運用の恐れ(藤代裕之) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

もちろん重要な情報のソースは必ず明示すべきであるが、ここで藤代氏があげつらっているのは、ネットの書き込みであり、「情報源」ではない。つまり、ここで藤代氏が突っ込んでいるソースのない情報とは、新報とバズフィードがおこなったファクトチェックの本体には直接関係のない情報であり、これをもってファクトチェックが不正確であるとすることはできない。

 

むしろ藤代氏自身が、些末な情報をあたかもファクトチェックの真偽に関わるかのように扱うことで、この記事自体が、強引、かつミスリーディングな記述をしているということだ。

 

では、藤代氏自身は、事細かに詳細なソースを提示しているのだろうか。

 

1. 藤代氏は自分の記事に非常に重要なリンクを出していないダブスタ

 

ここが今回の一番のツボなのだが、この文章のすぐ後を引用しよう。

 

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バズフィードと琉球新報が「ファクトチェック」で国際原則とかけ離れた記事、恣意的な運用の恐れ(藤代裕之) - 個人 - Yahoo!ニュース

  

藤代氏は、読者が自ら検証できるように、ファクトチェックに直接関係ない些末な事象もその情報源を提示することを求めながら、

 

藤代氏自身の主張の根幹にかかわる非常に重要な情報に関しては、スクショのみで、なんらのリンクも貼っていない。

 

FIJ とのやり取りの全体が見れるようなリンクを、なぜ藤代氏は貼っていないのか。もう一度、その直前の彼の文章を引用しよう。ひどいダブルスタンダード、あるいはブーメランである。

 

情報源はソーシャルメディアですから具体的な書き込みや拡散状況のデータを提示することは何ら難しくないはずです。

バズフィードと琉球新報が「ファクトチェック」で国際原則とかけ離れた記事、恣意的な運用の恐れ(藤代裕之) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

④ 藤代氏は、ガイドラインを守っていないにもかかわらず、この記事を公開し続けるのだろうか。

 

以上、検証してきたように、藤代氏のこの記事には、

 

①《原則3 A commitment to Transparency of Funding & Organization 》ご自身が沖縄タイムスのファクトチェックと連携していたという「関連性の開示」を一切していない。

 

➁《原則2 A commitment to Transparency of Sources 》自分の論点のエビデンスとして提示している重要な情報に出典リンクが張られていない。

 

という二つの点で、自らが主張している記事の公正性のガイドラインを守っていないことになる。

 

そして、藤代氏はこのダブルスタンダードを見事に展開したのち、引き続き、このように書いている。

 

ガイドラインを守っていないにもかかわらず、2つの記事はファクトチェックというロゴを掲げたままサイトで公開され続けています。その理由は、独自の基準で実施しているためです。

バズフィードと琉球新報が「ファクトチェック」で国際原則とかけ離れた記事、恣意的な運用の恐れ(藤代裕之) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

そう語る藤代氏は、独自の基準で書かれたこの恣意的な記事を、このままサイトで公開し続けるのだろうか。

 

➄ 沖縄言論を攻撃するために消費される記事も、「公正」といえるのか

 

藤代氏と沖縄タイムスは、「国際基準に照らし合わせ、公平性の観点から考えた。政策をフェイクニュースの検証で扱うべきではなく、従来の報道姿勢で取り組む」ことを決定した結果、タイムスが県知事選ファクトチェック記事として最初に出した記事は、実に投開票日3日前であった。

 

藤代氏は、「フェイクニュース検証」がやもすれば「有権者同士の対立をあおり、社会的な分断を生み出すことになる、ということを懸念し、用心深く「非党派性」と「公正性」を保つことを強く主張するが、

 

なぜ、1.Nonpartisanship and Fairness (註、非党派性と公正さ) は重要なのでしょうか。それは恣意的なファクトチェックが行われると、特定の政党や候補者が選挙で有利になることや、有権者同士の対立を煽ることで社会的な分断を生み出すことが懸念されているからです。

バズフィードと琉球新報が「ファクトチェック」で国際原則とかけ離れた記事、恣意的な運用の恐れ(藤代裕之) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

実際には、既に、沖縄の言論情況は巨大な「対立煽りと分断」のただ中にある。東京の研究室からは、なかなか見えにくいかもしれないが、沖縄は現に生活の細部にいたるまで様々な言論戦略の渦中に投げ込まれている。

 

① 藤代氏とタイムスは、選挙後に、2018年の知事選でフェイクニュースを見た県内学生は約1割に過ぎない、いったい誰がフェイクニュースを見ていたのかという記事を出している。一体、誰が見ていたのか フェイクニュースを「見た」沖縄県内の学生11% | 沖縄タイムス

 

琉球新報のツイート解析によると、9日から告示日前日の12日までに玉城氏に対する中傷や批判ツイートは本紙の調べでは約9割を占めていた。

 

ネットだけではない。広告代理店を使った情報戦略から、毎度の怪文書ビラまで、圧倒的に片方の陣営からの大量のデマや中傷が沖縄県に向けられているなかで、均斉美のとれたシンメトリーな単純比較や、中立的な立場をよそおうものが、ほんとうに公正であり得るのか。

 

たとえば、二つの記事をあげてバズフィードと琉球新報が「ファクトチェック」を恣意的に運用している、という藤代氏のこの記事が、どのように「受容」されているかを見ても一目瞭然である。藤代氏の記事がすぐにアノニマスポストに消費される。

 

 

手登根も、沖縄二紙を攻撃するためにこの記事をつかう。

 

 

おそらく、藤代氏は専門家であるから、書き方次第で自分の記事が沖縄地元紙への攻撃として都合よく大量に消費拡散されていくことを予測済みのはずである。で、予測済みの上でこの記事を書いているのだ。

 

見かけが中立を装ってはいても、結局、現実問題として、定番の「タイムスと琉球新報は恣意的で党派的な記事を書いている」という言論に最大限に利用されるのであれば、それは公正であるとも言い難い。

 

zapperd なるほどね。琉球新報はもちろんのこと、やっぱりバズフィードゴミやな

2019/06/15 リンク Add StartomoPpeeeexfeldgraunekora

 

この記事がまた新たな分断と対立を生んでいるが、これも藤代氏のいう「公正さ」の追求の結果なのだろうか。タイムスはえらい専門家と「連携」したものだ。

 

ハテナブックマークでは冷静なコメントも見られたので、いくつかご紹介して終わりたい。

 

yyg8m この記事自体が、反ファクトチェック陣営の紹介がなく特定陣営に偏ったもので「党派的」であり「公正さ」が感じられないし、IFIJのキャプチャを載せるだけでURLの提示がないので検証性が低く、ガイドライン逸脱ですね

2019/06/15 リンク Add Starzazawa68gomakyu

 

clclcl これは藤代がおかしいだろ。候補者Aが挙げた公約について、候補者Bが【何も言わない】とか【実現手段が異なる】のなら、そもそもAとBは均等に扱えない。AとBが賛否で真っ向対立なら均等に扱うべきだろうが。

2019/06/15 リンク Add Starzazawa43gomakyu

 

MCBYND 一個目の携帯電話の件は、どう考えても無理なことを論証しようとしてる感はある。対して無料Wi-Fiは、素人目に考えても可能そうだしなぁ。

2019/06/15 リンク Add StarbirkArturo_Ui 

 

type-100 ファクトチェックネットワークの原則がダメなのか、藤代氏の解釈がダメなのか、何れにしろ記事の内容は無茶苦茶言ってるように思えるが。

2019/06/15 リンク Add Starzazawagaebegzoooozcr5h3uryuutaapotoqby_kinggootandqh3gyzbirkmechpencilArturo_Ui

 

snobbishinsomniac オール沖縄が主張しているのは“辺野古への米軍基地移設阻止”ではなくて「辺野古への基地新設阻止」なんだが。やり直し。

2019/06/15 リンク Add Starbirkzazawagaebegzoooozcr5h3uryuutaapotoqby_kinggootandqh3gyzyas-malss-vtArturo_UiArturo_UiArturo_Ui

 

silentliberater 検証した量を各候補の間で平等にするのが『非党派的かつ公正』ではないでしょ。そもそも最近は与党が金に物を言わせて大量に情報発信を行っているから、どうしても与党側へのチェックが多くならざるを得ないし。

2019/06/15 リンク Add Startekitou-mangamechpencilss-vtgong1qi2gou3-157yas-malHOFMANN

 

藤代氏が、表向き中立性と公正性を主張した記事を書いたとしても、それは決して公正に受容されないどころか、沖縄言論を誹謗中傷するための言論として消費されていく。

 

んな沖縄言論のなかで、それでも、県民を置き去りにして絶望させることなく、県民が県民の今と明日を選ぶために必要とする、迅速かつ適切なファクトチェックとは、いったいどのようなファクトチェックなのか、継続して考えていきたい。

 

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