自衛官あおり事件、あおられたほうの女性が悪いという声もある、というカスまとめ記事をだす博報堂の拡散力

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ネットメディアの魑魅魍魎が跋扈する。

 

徐々に批判が高まっている、先日10日の自衛官による「あおり運転」事件のことだが、

 

peasofpeace.hatenablog.com

 

今、「自衛隊」「あおり」で検索したら、一番上にこれが出た。

 

news.nifty.com

 

凄まじく下らぬまとめ記事で、

ニュースと呼ぶにはふさわしくない駄文。

 

しかも、あおられて高速道路で二十秒間の停止を迫られ、死ぬかもしれない被害をうけた女性のほうが悪いという声もある、などと、

 

いったい誰がこんなタイトルのクソ記事を書くのか。

 

いったん、あおられるほうが悪い、という言説を言いだせば、どんなことになるか、想像してみてほしい。

 

いったいどんな意図で

こんな社会倫理にもとる記事を書くのか。

 

相手が高速道路で追い越し車線を譲らなかったというのは、自衛官のほうのいい分である。

 

両側に車両がいて車線を譲ることができなくても、あおったりパッシングしたりするバカは、残念ながらこの日本にはいっぱいいるのだ。

 

人間は責められると、どんな言い訳もするだろうが、女性を 1.5km も追いまわして停止させた犯人に、一体どんな正当化の余地があるのか。あおられた側にどんな非があるというのか。

 

バカも休み休みいえ !

 

ネトウヨ言論界ではよくある。沖縄で米兵によるレイプ事件が起こると、必ずこの手の言説が流布する。

 

米兵も確かに悪いが、

レイプされた女性の側にも非がある。

 

まったく同じだ。

 

しかも、これを書いたやつは自分で高速道路を運転したことがないのだろうか。

 

追い越し車線で一番危険かつイラッと来るのは、実はトラックの追い越し車線侵入だ。スピードもないのに、前野と車両との関係でブレーキを踏みたくなく、後続車両がいても、追い越し車両にしょっちゅう出てくる。

 

追い越し車線にスピードの遅いトラックが出てきてこちらが急ブレーキを踏まなければいけなくなることは高速道路上では頻繁にある。

 

しかし、彼らは決してあおり被害を受けたりはしない。

 

大型車両や、外車には、あおりを仕掛けたりはしないのだ。こういう卑劣な卑怯者たちは。

 

問われているのは、

そこである。

 

日刊ゲンダイのほうが千倍まっとうな記事を書く。

 

運転席から空き缶 28歳自衛官にあおられ続けた女性の恐怖体験 - ライブドアニュース

 

 被害女性は、さぞかし怖かったに違いない。道を譲らなかったことにブチ切れ、1.4キロにわたってあおり運転を続けた自衛官が捕まった。

 兵庫県の山陽自動車道であおり運転を繰り返し、無職女性Aさん(54)の乗用車を停止させたとして10日、陸上自衛隊三軒屋駐屯地(岡山市北区)の陸士長、高橋琢也容疑者(28=同)が暴行と道交法違反の疑いで、県警高速隊に逮捕された。

 

 11月18日午後6時半過ぎ、高橋容疑者は助手席に家族の女性を乗せ、大阪から自宅のある岡山方面へ向かっていた。山陽道下り線の追い越し車線を制限速度100キロを上回るスピードで走行。女性Aさんが運転する車に追いついたが、道を譲らなかったため、腹を立て執拗にパッシングし、あおり始めた。

 高橋容疑者は車線を変更して走行車線からAさんの車を追い抜き、前に割り込み、蛇行運転や低速運転を続け、走行を妨害。急ブレーキをかけて減速させると、ハザードをつけ、窓を開け、右手を出して「(左に)寄れ、寄れ」と指示した。さらに運転席からポーンと空き缶を投げつけ、いったん、左後方から車が合流する三木ジャンクションの一番左側の合流車線へと誘導した。そこからまた本線に戻り、走行車線のど真ん中で停車。仕方なくAさんも車を止め、そのままの状態が約20秒間続いた。

 あおり運転は神戸市から三木市まで1.4キロにわたって繰り返され、身の危険を感じたAさんは車内から110番通報。高橋容疑者はその場から立ち去った。

「通報を受けた高速隊がドライブレコーダーの映像を分析し、高橋容疑者を特定した。自分の車は修理に出し、運転していた車は代車だった。ナンバープレートから所有者、使用者を割り出し、ドライブレコーダーには窓から手を出して、空き缶を投げ捨てる様子が写っていました。一連の行為が暴行容疑に該当すると判断して逮捕に踏み切ったのです」(捜査事情通)

 調べに対し、高橋容疑者は「相手の車の前に割り込んだり、低速走行したことは間違いないが、停止させたことについては覚えていない。前の車がトロトロ走っていて、なかなか車線を譲らなかったので腹が立った」と供述しているというが、Aさんは決してゆっくり走行していたわけではなかった。

「すでに辺りは暗くなっていて、20秒止まっている間に他の車が1台も通らなかったとは考えにくい。一歩間違えれば多重事故など、大惨事につながるところだった」(前出の捜査事情通)

 高橋容疑者は2016年4月、民間企業を経て関西補給処三軒屋弾薬支処に入隊。独身というから、同乗者の女性は血のつながった家族だろう。

「入隊以来、三軒屋弾薬支処に勤務しております。演習などをする隊員ではなく、建物内でデスクワークをしています。処分歴はなく、勤務態度も普通でした」(三軒屋駐屯地担当者)

 これだけあおり運転が社会問題化しているというのに、国を守り、国民を救うべき立場の自衛隊員が道を譲らないことにキレ、家族を乗せた車で女性を危ない目に遭わせるとは、言語道断だ。

 

この自衛官は、逃げ去るときに、空き缶も女性の車両に向かって投げ捨てた。

 

小物のセクシストということだ。

この自衛官は。

 

その自衛官を擁護するような、そんなクズ記事を書いているのは、いったいどこのカスなのか。

 

調べると、「しらべぇ」という自称ニュースサイトは、博報堂の運営だという。

 

博報堂といえば、

内閣府の私的広報機関である。

 

覚えているだろうか。

 

博報堂事件で決定的な新事実が判明、問題の2015年度の政府予算は22億円だった、博報堂による約20億円の過剰請求に粉飾決算の疑惑が浮上

MEDIA KOKUSYO

博報堂内閣府は2015年度に約6700万円の予算でPR活動(新聞広告やテレビCMなどの制作)の契約を結んだが、実際には、博報堂からの請求額は20億円を超えていた。電通など他の広告代理店は、契約額と請求額が一致しているが、博報堂だけが、常識ではありえない規模の過剰請求をしていた事実が明らかになっている。

 

我々の税金が大量に博報堂に流れているようだが、博報堂ががどんな「広報活動」をしているのか。それは不明だ。

 

こんなキュレーション (おまとめ)  は、

ますます道路モラルを低下させ

犯罪を助長する。

 

つまり、

博報堂のしらべぇは、

そういうサイトということだ。